会社に勤める方、また事業を営む方に、常に意識してほしい事柄があります。
それは、私が社会人として仕事に向き合うときに強く心に刻んでいる「親父の小言」です。
父という人
私の父は、学歴がない中でも努力を積み重ね、上場企業の子会社ながら役員まで務め上げた人です。
とても真面目で、資格マニアで、読書家。――そんな人でした。
その父が社長を成功に導き退任するときに口にした言葉です。
「きび団子のため、だけじゃない」
皆さんは桃太郎の物語をご存じでしょうか。
桃太郎は鬼退治に行くために、きび団子を家来に分け与え、仲間を集めました。最初はその団子欲しさに家来がついてきたわけですが、やがて目的を共有し、力を合わせて鬼退治を成し遂げたのです。
父が伝えたかったのは、単なる「きび団子(=報酬や利益)」のためではなく、その先にある「目的」や「社会の役に立つこと」を意識せよ、ということでした。
ちょっと素直じゃない息子の反発
ただ、ここで正直に言うと、当時の私は少し反発していました。
「きび団子をもらう側でいたくないな」と思っていたんです。
むしろ、もらったきび団子を自分で活用して、別のことをしてみたい。
桃太郎の物語で例えるなら、鬼退治の途中で「俺ならカフェでも開いてるかも(笑)」みたいな発想をしてしまうタイプでした。
もちろん冗談ですが、それくらい「与えられたものをどう生かすか」にこだわりたい気持ちが強かったんです。
それでも根っこに残った親父の小言
そんな素直じゃない息子な時期を経て、結局いま振り返ると、父の言葉は私の行動の原点になっていました。
仕事に向き合うとき、私はいつもこう自問自答しています。
- この商品やサービスは(※経理なので”この業務は”が近いですが)本当に人の役に立っているか?
- 世の中のためになっているか?
- その原理・原則を見失っていないか?
これは父が「きび団子のため、だけじゃない」と言い残してくれたおかげで、自然と私の行動に根付いている意識です。
物語の広がり
ちなみに、この桃太郎の物語の原型はインドのヒンドゥー教文化に伝わる叙事詩『ラーマーヤナ』とも言われています。
ラーマ王子の冒険譚を知ると、また違った視点で「物語の教訓」を味わえるかもしれません。
まとめ
皆さんもぜひ、自分の中の「きび団子」を一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。
自分本位でやってしまっている事が多々あるのではないでしょうか?
自分が大切と言われる時代だからこそ、敢えて逆の視点で考えて見ることも大切だと感じます。
きっと意識や行動に、何か小さな変化が生まれると思います。

